シロアリ先生が教えます。もしかしてシロアリ!ここをチェック

シロアリを一匹見かけたら、それはりっぱな危険信号!
簡単な見分け方から早期発見のコツ被害例まで、シロアリ先生がわかりやすく解説します!

シロアリ先生が教えます!

シロアリと羽蟻の見分け方

シロアリ先生から、ここがポイント!

夏の夜、たくさんの“ハネ”の付いた蟻が室内に入ってくると、「もしかしてシロアリ!?」・・・と心配になります。
でも慌てないでくださいね。
普通の蟻もシロアリもほぼ同じ時期に羽アリとなって巣分かれのため飛び立つので、“ハネが付いた蟻”=“シロアリ”とは限らないのです。10倍程度の虫メガネを用意して、まずは自分で確かめてみましょう!!

シロアリ アリ(羽アリ)
  • ①頭部
  • ②胸部
  • ③腹部
  • ④前羽
  • ⑤後羽
  • ⑥触覚
シロアリ 羽蟻
羽アリを見つけたらまず羽をチェック
ハネ

前後の“羽”がほぼ同じ大きさ、同じ型。
シロアリは自分で“羽”を落とす。

前羽の方が後羽より大きい。
前羽と後羽がつながっていて、1枚のように動きます。

羽が無くても胴体をしっかり見て
胴体

頭・胸・胴の見分けは付きますが、
全体的にズンドウで細いくびれがありません。

胸と胴の間がはっきりくびれています。

頭の触覚にも大きな違いがあります
触覚

真珠のネックレスのように小さなタマが
数珠状につながっています。

直線的で、内側に向かって“く”の字状に曲がっています。

シロアリはこうやって発見する

大切なわが家は大丈夫?素人でも簡単にシロアリを発見する手がかりが、こんなところにあるのです。

①羽アリが飛び出してきた

4月~5月頃にヤマトシロアリ6月~7月頃にイエシロアリが飛び立ちます。これが人前に姿を現す唯一のチャンスです!
巣から飛び出した羽アリが地上に降りてハネを落とし、雌と雄がカップルとなり巣をつくり女王と王になります。

ヤマトシロアリとイエシロアリの画像

②リフォーム中に、木材の中に土砂(蟻土)を発見!

シロアリは適当な湿度を好むので、木材の割れ目や継ぎ目に排出物や土砂(蟻土)を運んできて、盛り上げたりトンネルにしたりします。

シロアリに侵食されたタタミ

③タタミの張替えや、タンスの移動、押入れの整理をしていると・・・

シロアリは床下から床板を食い荒らし侵入します。そして、その上にある畳や家具なども侵食してしまうのです。

④床を踏むとなんだかフワフワ。気のせいか建てつけが悪くなったみたい。

シロアリ被害が進むと、畳や床板がなんとなくくぼむ感じがしたり、ふすまや障子、雨戸の建てつけが悪くなったりします。

⑤柱などの木部を叩いてみたら、ボコボコと空洞音がした。

シロアリは木材の柔らかい部分を好んで食べるので、表面上はわからなくても実は食害されていた!ということもありえます。

⑥これってもしかして、シロアリの糞!?

アメリカカンザイシロアリダイコクシロアリは、乾燥した木材だけを食害して被害材の外に糞を排出します。
糞は真ん中が凹んだ米俵状をしています。

代表的な被害例

目をそむけたくなる写真ですが、これがシロアリ被害の実態です。
こんなことにならないためにも、早めに発見と的確な調査・対処がとても重要になります。

被害例 柱を侵食

柱の中が食われて空洞に。指で押すと凹み砂が出てくることも。

被害例 土台を侵食

土台の木材が激しく侵食され、床下全体がボロボロに。

被害例 土台を侵食

見てわかるほどに、大引に侵食が拡がり耐久力を失っています。

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